先月、mayumiという方から突然メールが飛び込んで来ました。趣旨は、赤ちゃん籠を作って欲しい、との内容です。ここ数か月の間、遊び仕事が多くまとまった時間がとれなかったため、最初は断るつもりでした。その後のメールで、少しばかり早目にこの世に誕生した自分の赤ちゃんをこれから大切に育てていきたい、との熱い思いが伝わってきました。時間をやり繰りして、土日を中心に、少しづづ作業にかかったため、本日(3/15)完成しました。大型の籠はいくつか制作した経験がありますが、ゆりかごの機能を持たせた赤ちゃん籠(底経65cm×50cm×高さ27cm、縁輪周り:73cm×90cm)は初めてです。物を作るには、ある程度全体的な構想(イメージ)を練っておく必要があります。特に、初めての作業ですので、赤ちゃん籠として利用する籠はどうあるべきか、いろいろ考えていたら、それだけで10日ほど経過しました。十分考えてから、具体的な設計をしないと、後で後悔しますので、新作を手掛けるにあたって、時間をとった次第です。また、籠にゆりかごの機能を持たせる方法は、大型ザルのような曲線を利用したり、木材で足(土台)の部分を曲線にしたり、あるいは紐で吊り下げたり、といくつかありますが、赤ちゃん籠の役割は半年程度であり、その後はおもちゃ籠か脱衣籠として使用したい、とのことでしたので、mayumiさんと相談の結果、背負い籠用の紐を2組み取り付けました。赤ちゃんのこれからの健やかな成長に、多少とも寄与できれば、作り甲斐もあります。赤ちゃんの成長とともに、この籠がどのように変化していくか、楽しみです。
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